AI時代の一人メディアは「情報発信」ではなく「視点発信」である
前回、Substackを始めるうえで大事なのは「軸」だと書きました。
→Substackブームに乗る前に考えたい“一人メディア”の軸の話
AI時代に一人メディアを育てていくなら、
もうひとつ大切なことがあります。
それは、
これからの発信は「情報発信」ではなく「視点発信」になる
ということです。
情報だけなら、AIがすぐに出してくれる
少し前まで、情報をまとめられる人は強かったと思います。
調べる。
整理する。
わかりやすくまとめる。
初心者にも伝わるように書く。
これだけでも、かなり価値がありました。
もちろん、今でも情報を整理する力は大事。
でも、AIが出てきたことで、情報をまとめること自体の価値は少しずつ変わってきています。
たとえば、
「Substackとは何か」
「noteとの違い」
「AIで記事を書く方法」
「ニュースレターの始め方」
「初心者がやるべきこと」
こういう一般的な情報は、AIに聞けばすぐに出てきます。
しかも、かなり整った文章でそれっぽい結論も出してくれる。
だから、発信者がただ情報を並べるだけだと、読者からするとこうなります。
「それ、AIに聞けばよくない?」
これは、けっこう痛い現実です。
AI時代に一人メディアを持つなら、ただ調べた情報を出すだけでは弱い。
情報の量でも、速さでも、網羅性でも、個人はAIに勝ちにくい。
では、何が残るのか。
僕は、視点だと思っています。
読者が読みたいのは、情報ではなく「その人の見方」
同じニュースを見ても、人によって反応は違います。
ある人は、便利になったと感じる。
ある人は、怖いと感じる。
ある人は、チャンスだと見る。
ある人は、危うさを見る。
ある人は、自分の過去の経験とつなげて考える。
この違いが、視点です。
たとえば、Substackについて書くとしても、ただ機能を紹介するだけなら情報発信です。
「Substackには記事があります」
「Notesがあります」
「登録者にメールで届きます」
「有料購読もできます」
これは必要な情報です。
でも、それだけでは誰が書いてもあまり変わりません。
そこに視点が入ると、発信は変わります。
「Substackはメルマガではなく、読者との関係を育てる場所だ」
「Notesはバズるための場所ではなく、ニュースレターへの入口だ」
「AI時代は、情報を届ける人より、解釈を届ける人が残る」
「一人メディアに必要なのは、投稿量よりも戻ってきてもらう理由だ」
こうなると、単なる情報ではなくなります。
その人がどう見ているのか
なぜそう考えるのか
どんな経験からその結論にたどり着いたのか。
そこに、その人らしさが出ます。
読者は、情報だけを読んでいるようで、実はその奥にある「見方」を読んでいます。
「この人は、こういう角度から見るんだ」
「この人の解釈は、自分にはなかった」
「この人の言葉で考えると、少し整理できる」
そう感じたとき、読者はまた戻ってきます。
一人メディアとは、自分の視点に読者が戻ってくる状態
僕が考える一人メディアとは、単に個人で発信することではありません。
Xに投稿する。
noteを書く。
Substackを始める。
これらは、あくまで手段です。
本当に一人メディアになっていくというのは、
読者がその人の視点を求めて戻ってくる状態です。
ニュースを知りたいだけなら、ニュースサイトを見ればいい。
ノウハウを知りたいだけなら、検索すればいい。
要約が欲しいだけなら、AIに聞けばいい。
それでも、わざわざその人のニュースレターを読む。
それは、
情報そのものではなく、
「この人はどう見るのか」
を知りたいからです。
ここが、一人メディアの本質だと思います。
たとえば、同じ「AIで文章を書く」というテーマでも、
効率化の話にする人もいる。
仕事術の話にする人もいる。
人間らしい言葉の話にする人もいる。
どれが正解という話ではありません。
大事なのは、自分はどこから、どう見るのか。
僕の場合は、AIで文章が書ける時代だからこそ、
「人間の経験をどう言葉にするか」
「読者がまた読みたいと思う視点をどう育てるか」
「AIを使いながら、自分の言葉を育てるにはどうするか」
を考えています。
ここに、「しばじゅんとしての視点」があります。
視点は、経験と価値観から生まれる
では、視点はどうやって育つのか。
僕は、経験と価値観から生まれると思っています。
同じ出来事を見ても、経験が違えば見え方は変わります。
会社員として見た世界。
フリーランスとして見た世界。
編集者として見た世界。
子育てをしながら見た世界。
病気や挫折を経験して見た世界。
副業で苦労しながら見た世界。
どんな経験をしてきたかによって、同じ情報でも受け取り方が変わります。
さらに、そこに価値観が加わります。
何を大切にしているのか
何に違和感を持つのか
どんな未来をよいと思うのか
何に流されたくないのか
誰の力になりたいのか
ここが言葉に出ます。
つまり、視点とは、頭のよさだけで作るものではありません。
その人が生きてきた時間。
見てきたもの。
失敗したこと。
迷ったこと。
それでも大事にしてきたもの。
そういうものが混ざって、視点になる。
だから、AIに視点を全部任せることはできません。
AIと「壁打ち」しても、最後に「自分はこう見る」と決めるのは、自分です。
AIは視点を奪うものではなく、視点を磨く相棒になる
ここで誤解してほしくないのは、僕はAIを否定しているわけではない。
どちらかというと、AIは一人メディアにとって強い相棒になると思っています。
ただし、使い方が大事。
AIにいきなり、
「Substackについての記事を書いて」
と頼むと、一般的な記事が出てくるだけ。
でも、その前に自分の素材を渡すと変わります。
たとえば、
「僕はSubstackを、メルマガではなく一人メディアの土台だと考えている」
「AI時代は情報より視点が大事だと思っている」
「読者に“またこの人の言葉を読みたい”と思ってもらうことが重要だと考えている」
「その前提で、Substack初心者向けの記事にしたい」
こう伝えると、AIはただの代筆者ではなく、考えを整理する相棒になります。
自分の視点を渡す
AIに整理させる
違和感があるところを直す
自分の経験を足す
読者に届く順番に編集する
この流れが、AIと共創する発信です。
AIに全部任せるのではなく、
AIを使って自分の視点を磨く。
ここが大事です。
視点発信に必要な3つの問い
では、どうすれば情報発信ではなく、視点発信になるのか。
僕は、記事を書く前にこの3つを考えるといいと思っています。
① 自分はこのテーマをどう見ているのか
まず、テーマに対する自分の見方を示す。
「Substackとは何か」ではなく、
「自分はSubstackをどう見ているのか」。
「AIとは何か」ではなく、
「自分はAI時代の発信をどう見ているのか」。
こう問いかけるだけで、文章はかなり変わります。
一般論ではなく、自分の立ち位置が出るからです。
② なぜそう思うのか
次に、理由です。
経験からそう思うのか。
過去の失敗からそう思うのか。
誰かの相談を受けてそう思ったのか。
いまの発信環境を見てそう感じたのか。
ここがあると、言葉に説得力が出ます。
ただの意見ではなく、背景のある意見になる。
読者は、結論だけでなく、そこに至るまでの道筋が読みたいんです。
③ 読者はそこから何を持ち帰れるのか
最後に、読者への変化です。
自分の視点を書くだけでは、ただの独り言。
大事なのは、読者が読後に「何を考えられるか」です。
「自分も情報をまとめるだけになっていたかもしれない」
「もっと自分の経験を入れて書いてみよう」
「AIに任せる前に、自分の違和感を出してみよう」
「Substackでは、自分の視点を育てていけばいいんだ」
こういう持ち帰りがあると、記事は読者の心に残ります。
視点発信とは、自分の考えを押しつけることではない。
自分の見方を差し出すことで、読者が自分の見方を再構築できるようにすることです。
情報発信から視点発信へ
これから、AIで情報はますます増えていき、
ただ情報を出すだけでは埋もれていきます。
これから大事になるのは、
「何を知っているか」だけではなく、
「それをどう見るか」です。
AI時代の一人メディアは、情報量で勝つ場所ではない。
自分の経験、価値観、違和感、判断基準を通して、
情報に意味を与えていく場所です。
Substackは、その視点を読者に届け続けられる場所だと思っています。
毎回、正解を書く必要はありません。
完璧なノウハウを出す必要もありません。
でも、
「自分はこう見ている」
「なぜなら、こういう経験があるから」
「だから、読者にはこう考えてほしい」
という視点を積み重ねていく。
その積み重ねが、やがて一人メディアになります。
情報は流れていく。
でも、視点は残る。
これからの発信者に必要なのは、間違いなくここです。
AIと共創しながら、情報をまとめるだけで終わらせない。
自分の視点を育て、読者に届けていく。
それが、AI時代の一人メディアを続けていくうえで、いちばん大事なことだと思っています。
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言語化、SNSマネタイズについて
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そちらもぜひお読みください。
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ぜひ、Substack一緒に頑張っていきましょう。




Substackが伸びてる理由って、情報量じゃなく「観測者」が見えるからかもしれませんね。
誰が言ったか。どう生きて、どう見たか。AI産の情報が溢れているからこそ、今求められているのは人の視点なのかもしれないと感じています。
自分は基本的にそういう感じで記事書いてたので、大きく外れた事してなかったんだなぁと確認できました。
ありがとうございます!( ´∀`)bグッ!